「LUCY / ルーシー」(フランス)です。
リュック・ベッソンです。ということは。今回も、ストーリー上の無理なんて、勢いとドンパチで全て吹っ飛ばします!
この映画、要は "人間の脳が100%能力を発揮したらどうなるのか?"という話しです。ちなみに。人体の潜在能力が100%発揮できるようになると、北斗神拳が使えます...。
ストーリーは、台湾でルーシー(スカーレット・ヨハンソン)が知り合いから、アタッシュケースを預かるところから始まります。手錠でケースと繋がれ、やむなくそれをマフィアのボスのところに届けにいきます(もうこの時点で、ありえない話っす...)。
そこでルーシーは殴られて気を失い、腹部に包帯を巻かれた状態で目を覚まします。売人にすべく、新種のドラッグを腹に詰められたらしい。見張りのチンピラに腹を蹴られ、袋が破れ、ドラッグが身体の中に溶け出したところから、この映画は暴走を始めます。
既に最初の時点で、銃で撃たれても痛みを感じないスーパーウーマン。脳力発揮20%の時点で、他人の身体を操ったり、他人の身体をスキャンしたり、携帯の電波を目で見て会話も聞き取れます。もはやケンシロウではなく、超能力少年「バビル2世」の世界です。
このドラッグの影響で、ルーシーは自分がもう助からないことを認識します。脳力発揮40%の時点で皮膚が崩れ落ちるものの、ドラッグの残りを吸い込みながら、なんとか生命を維持します。この時点で、TVの映像のなかに侵入も出来るし、機器も念で操れます。
ここらへんから例のマフィアが絡んできて、完全にリュック・ベッソンの世界に突入。脳力70%の時点で、今度は両手が黒くベタベタになってコンピューターとつながり、もはや「アキラ」の鉄雄状態。さらに時を遡り、宇宙にも飛んでいき。脳力100%発揮で、遂に身体は消滅。彼女の最後のメッセージは、
I am everywhere.
う〜ん。なんとも...。しかし、脳の機能の数%しか使えていないと言われる我々が見ている世界など所詮真実では無い、のかもしれません。星「2つ」で。
NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン (2015-07-23)
売り上げランキング: 1,356
売り上げランキング: 1,356