2016年1月30日土曜日

普段は読まない本に出会える本

巻頭の本棚の写真にひかれ、読みました。

戦略読書
戦略読書
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三谷 宏治
ダイヤモンド社
売り上げランキング: 2,285

「経営戦略全史」「ビジネスモデル全史」で有名な三谷宏治さんが、自身の読書歴について、ビジネスマンの戦略的読書について、書斎について、お薦め書籍について、様々に綴っています。400頁以上ありますが、読みやすいです。

なかでもSFや科学書、歴史書など、非ビジネス系の書籍も戦略的に読む必要性を繰り返し説かれており、これには大いに賛同します。私自身も、書店に行った際には、科学や生物学、歴史や哲学等、様々なジャンルの棚をチェックして、気になる本を購入します。

そしてやはり、この本のなかで特に役立ったのは、三谷さんの「お薦め本リスト」でした。早速、以下の気になる本を購入しました(Amazonの中古本は実に便利です)。
・インビジブル・エッジ(知財戦略)
・エンダーのゲーム(SF)
・風の谷のナウシカ(SFマンガ)
・眼の誕生(科学)
・法哲学入門
・義経はここにいる(歴史小説)
・孟嘗君(歴史小説)
・棟梁(プロフェッショナル) 等々

ちなみに、「お薦め本リスト」が参考になったという点では、この本も同様でした。

本棚にもルールがある---ズバ抜けて頭がいい人はなぜ本棚にこだわるのか
成毛眞
ダイヤモンド社
売り上げランキング: 50,794

本棚や本の買い方についての記載等は、正直今更感があり、あまり参考にはなりませんでした。が、この本も「お薦め本リスト」が役に立ちました。やはり、早速、以下の気になる本を購入しました。
・ぼくは数式で宇宙の美しさを伝えたい
・謝るなら、いつでもおいで
・眠れない一族
・鳥類学者 無謀にも恐竜を語る
・仁義なきキリスト教史 
・毛沢東の大飢饉  等々

これらの本も、おいおいこのブログで紹介していきます。

いやー、本ってほんまええもんです!!

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2016年1月24日日曜日

本を速く読みたい人のための本

本を速く読めるようになりたい!!
本好き共通の強い望みだと思います。
ということで、書評の初っ端は「速読本」で。

私自身実際に、速読の体験教室にも行きました。
フォトリーディングやスポーツ速読などの本も読んでみました。
が、結局のところ、私はこの本の考えが一番、経験からも馴染みました。

どんな本でも大量に読める「速読」の本 (だいわ文庫)
宇都出 雅巳
大和書房
売り上げランキング: 8,870

著者は、速読力とは「速読技術 × ストック(情報、知識、経験等)」だと言っています。そして、巷に溢れる速読では無視されているが、最も重要なものこそ、この「ストック」の量と質だと言っています。

これ、経験上そうだと思います。一度読んだ本は速く読めます。基礎知識を既に有する本も速く読めます。著書も、とにかくたくさんの本を読めば、ストックの量と質が高まり、速読が出来るようになると説きます。

しかし、「まず本をたくさん読め」と言われても、本末転倒ですよね。でも著者は、上段の考え方を応用し「高速大量回転法」を提唱しています。要は、同じ本を繰り返し読んで、その本に関するストックを蓄えながら、そのストックを使ってその本を速読する、という考えです。

① まずはリラックスして視野を広く保ち、わかろうという思いを手放す。
② 目次、まえがき、あとがき等、本の内容が要約された情報に範囲を絞り何回転も読む(見る)。
③ 見出し、キーワードなどに対象を絞って拾い読み、飛ばし読みを何回転もする。
④ だんだんと範囲や対象を広げ、気になった言葉や箇所を中心に、何回転も読む。
⑤ 上記について、30分を目安に回す。

以上が「高速大量回転法」の基本的な方法です。一方で著者は、他の代表的な速読法の欠点も指摘しています。どの方法を信じるかは各人次第です。しかし、私はこの方法を試してみようと思いました。まだまだチャレンジ中ですが.....

ちなみに、似た考え方を提唱している本が以下です(こちらの方が出版は先です)。


ほんとうに頭がよくなる「速読脳」のつくり方 (PHP文庫)
苫米地 英人
PHP研究所
売り上げランキング: 3,270

考え方はすごく似ていますが、こちらは「読んでいる行の1行先を意識に上げる」ことなどを提唱しています。更に「並列度」「抽象度」といった考え方も提唱されていますが、より手法が具体的なのは宇都出さんのほうかと思います。が、主張自体は良く似ているので、2冊合わせて読んでみると理解が深まるかと思います。

いやー、本ってほんまええもんです!!


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2016年1月6日水曜日

GONE GIRL

次回あたりから本にしようかなぁ、ということで。今回も映画です...。
LUCYと同じときに機内で観た映画「GONE GIRL」。

これ、ただひたすら恐いです。最初はサスペンス。でも途中から、完全にサイコスリラーです。
何が恐いって。主人公の奥さんが、とにかくむっちゃ恐い。

ストーリーは、結婚記念日に主人公(ベン・アフレック)が帰宅するところから始まります。しかし帰宅しても、妻がいない。リビングには壊されたテーブルが。早速、警察の捜査が始まるものの、主人公に不利な事実ばかりが次々とみつかります。

例えば、
・妻の親友や、妻が妊娠をしていたことすら主人公が知らなかったり。
・主人公のオフィスから、妻のものではない赤い下着がみつかったり。
・夫のDVを記した妻の日記が(いかにも犯人が燃やしてしまおうとしたが、燃え残ってしまったかのような状態で)みつかったり。
等々。とにかく出てくる出てくる。でも、なんともそれらが不自然じゃない感じで。

警察も世間も、まあそりゃ疑いますわな、旦那(主人公)を。しかもこの奥さん、有名作家である母親が書いた人気作の主人公だったらしく、幼い頃から世間の人気者だったようです。一方の旦那は、本当に浮気をしていたようです。そうなりゃ、マスコミや世間なんて冷酷なもの。徹底的に主人公を吊るし上げていきます。

で。ここらへんまでがサスペンス。ここで、妻が失踪した日に話しが戻ります。

結局、失踪は全て妻の自作自演。愛の冷めた夫への復習だったのです。そのために日記を捏造して少し燃やしたり、隣の妊婦と仲良くなって彼女の尿を利用したり、あれやこれや....。いやー恐い恐い。とにかく恐い。

が、この奥さん逃避行先で持ち金を全て盗まれてしまいます。すると、なんと自分がひどい振り方をして自殺未遂までさせた(しかもすごく気持ち悪い)元カレのところに逃げ込みます。もう完全に頭のネジぶっ飛んでます。一方その頃、主人公はTV番組で好印象を植え付けることに成功し、それをTVで見ていた妻も何かを感じ...。

もうここからは完全に、頭のネジがありません。この奥さん。とった行動が、完全なサイコスリラー。後味悪いこと、保証します。私は、星「2つ」です。

ゴーン・ガール (字幕版)
ゴーン・ガール (字幕版)
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(2015-03-06)
売り上げランキング: 5,993



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