2016年10月29日土曜日

ボーッとしながらスカッとできるボーン・シリーズ(ネタバレです)

本日は大っ変ベタな作品です。でも面白いです。

最近通勤中に、映画『ジェイソン・ボーン』(新作)の広告を目にします。
それを無意識に見ているうちに、無性に過去の作品が観たくなってしまいました。

そうです。マット・デイモンが主演した3部作です。
『ボーン・アイデンティティー(2002年)』
『ボーン・スプレマシー(2004年)』
『ボーン・アルティメイタム(2007年)』

『ボーン・レガシー(2012年)』という作品もありますが、こちらにはジェイソン・ボーンが登場しません。やはりジェイソン・ボーンが登場してこそのボーン・シリーズです。

ボーン・アルティメイタム (字幕版)
(2015-11-06)
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改めて観直してみました。まず、この3部作のストーリーは、至ってシンプルです。
『CIAによって最強の暗殺者として育てられたものの、ある事件で記憶を失ったジェイソン・ボーンが、自分を抹殺しようとするCIAに復讐をしながら、自らの記憶を取り戻していく』
以上です。約6時間の話が、わずか2行で終ってしまいました.... (- -;)

しかもこのシリーズ、極めて台詞が少ないです。格闘、カーチェイス、追跡等の場面で6〜7割ほど。頭を使う必要がございません。ボッーとしながらスカッとしたい、そんな時に最適です。


意識を無くして海に漂うボーンの姿から、物語は始まります。漁船に助けられたものの、彼は全ての記憶を失っていました。圧倒的な戦闘力以外は。そして彼はその戦闘力を武器に、自分が何者であるのかを探りながら、自分を暗殺しようとするCIAと対決します。そして、自分のような暗殺者育成を行っていたトレッド・ストーン計画を終了に追い込みます。『ボーン・アイデンティティ』は、恋人となったマリーの元に彼が姿を現すところで終わります。

この1作目では特に、ボーンがマリーに言う台詞が印象的です。
ー 忘れるわけないだろ?君しか知らないのに。


しかし、インドでのマリーとの平穏な暮らしは、またCIAによって壊されます。マリーを殺されたボーンは、ヨーロッパへ戻り、彼を陥れようとするCIA高官アボットと対決します。そしてその過程で、ロシアの政治家ネスキーを暗殺した過去を思い出します。アボットを自殺に追い込むとともに、ロシアでの激しいカーチェイスの末にマリーの仇を討ち、ネスキーの娘にも謝罪します。『ボーン・スプレマシー』では、暗殺兵器だったボーンが、マリーの影響によって殺すことを嫌悪し始めます。

この2作目は、ボーンへの理解を示し始めるCIA調査局長パメラ・ランディとの電話で終ります。全く気付いていないランディに対し、ボーンだけは彼女の姿を遠くから確認しながら電話しています。彼の本当の名前を伝えるランディに対し、ボーンが言います。
 Get some rest. You look tired.
慌てるランディ。いやー、格好いいです。










自分のアイデンティティーを突き止めることを決意したボーンは、トレッド・ストーン計画の後続であるCIAの極秘作戦ブラックブライアーの情報を入手した記者に接触します。しかし、記者を殺され、彼に情報を流したCIA支局員までも殺されてしまいます。しかし、手がかりを得てニューヨークに飛んだボーンは、CIA幹部であるボーゼンをまんまと出し抜いてブラックブライアーの極秘文書を入手します。文書をランディに託し、トレッド・ストーン計画が始まった(自分が洗脳された)建物に向かうボーン。全ての記憶を取り戻したボーンは、追撃を振り切り、屋上から川へ飛び込みます。

全ての記憶を取り戻したボーンが、自分に銃口を向ける暗殺者に言う台詞が印象的です。
ー 君はなぜ俺を殺す?自分を見ろ。人間と言えるのか?

『ボーン・アルティメイタム』のラスト。3部作のオープニング同様に、水中に漂うボーン。ニュースキャスターの声が響きます。「遺体は捜索3日目の今日も発見されていません。」カフェでそれを聞いていたボーンの仲間だったニッキーがニヤリとし、激しい音楽が流れ始め、ボーンは泳ぎ出します。









実に爽快なラストです。

出来過ぎ感はあるものの、ボーンの完璧な行動には、間違いなくひき込まれてしまいます。そして、何でも武器にしてしまう彼の戦闘力。彼にかかれば、ペンでも本でも武器にしてしまいます。記憶を失う前の彼に戻るのではなく、彼はマリーとの出会いを経て、新たな自分になります。最初に書いたとおり、ボーッとしながらスカッとしたい、そんな方にお薦めの作品です。

いやー、映画ってほんまええもんです!!


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